2022.02.10 【抵抗器特集】北陸電気工業チップ抵抗器、車載分野で事業拡大
北陸電気工業は、極小チップから高付加価値チップまで、チップ抵抗器を総合的に展開。特に成長戦略として取り組んでいる車載分野で事業を拡大している。
自動車向けでは、エンジンの制御回路向けにサージ耐圧や、耐パルス性に優れた耐サージ高電力チップ抵抗器、はんだ接合性に優れた長辺電極チップ抵抗器などをそろえている。
バッテリー用では、独自の素材、構造により強力なアーク抑制特性を実現した速断タイプの耐アーク性チップヒューズ「AFCL16-132」を開発した。1608サイズの小型低背ながら、定格電圧75Vと高電圧。優れた耐アーク性能により、過電流・過電圧が印加されても溶断時の発煙・発火の危険性が極めて少ない。高電圧が加わる二次側回路の保護や小サイズ・低コストが求められるセンサー回路の過電流・過電圧保護に最適。
耐サージ高電力チップ抵抗器は、1608サイズで業界最高の定格保証となる0.3Wを保証。同社独自の素材、構造の採用により、サージ耐圧、耐パルス性に優れる。
長辺電極チップ抵抗器は、定格電力を向上した。6432サイズで2W、5025サイズで1W、3216サイズで0.75W。電極構造が長辺のため、はんだ接合は一般品に比べて約3倍で、耐衝撃・振動を要求される自動車での使用に適している。さらに長辺電極で高電力タイプをラインアップ。3W、5Wを11×5ミリメートル、16×8ミリメートルサイズで実現した。
耐硫化チップ固定抵抗器は、特殊な材料の使用により耐硫化特性に優れる。このほか、電流検出用金属板抵抗器、ESDプロテクターなど多彩な製品を供給する。
同社は「新技術(新製品)・新顧客・新分野」の「3N」に重点を置いた販売活動を進めている。