進学や就職など、親元を離れて新生活をスタートする人に欠かせないのが家具と家電。冷蔵庫や洗濯機などの基本セットに加え、今この時期にどんな商品を勧め、販売に力を入れているか。各家電量販店の担当者に聞いてみた。

　エディオン天白店（名古屋市天白区）が、今春入学の大学生に勧めているのがパソコン（PC）。高校生までは自身のスマートフォンや家族のパソコンを共用していることが多いが、講義やオンライン授業の受講、レポート作成などに自分専用のＰＣが欠かせない。

　同店はエクセルやワード、パワーポイントなどのソフトを搭載した15万円クラスのノートPCを勧めている。

　ベスト電器佐賀本店（佐賀市）は新生活を控えた来店客に、FUNAIブランドの「FireTV」を勧めている。価格の安さを重視する若年層の間でも「ネット機能は外せない」と考える人は多く、「ネットに接続できることは当然と考えるお客さまが増えている」と担当者は話す。

　多くの高価格機種ではネット機能が標準搭載されているが、32型画面など小型機種での選択肢は依然少なく、ヤマダホールディングスグループの独占販売モデルを提案できる点は同店の大きな強みになっているという。

　ヨドバシカメラ新宿西口本店（東京都新宿区）は電気代の高騰を受け、冷蔵庫など電力の使用量を抑える省エネ家電を提案。

　また、圧力機能付きの自動調理器の人気が高いという。高圧力で効率的に肉などを煮込んだり炒めたりできるため、魅力を感じている来店客が多い。同店副店長は「時短にもなり、その分、家事や趣味などほかのことができる」と、タイム・パフォーマンスの良さが評価されているとみている。

　（21日付電波新聞、電波新聞デジタルで詳報します）