近年の世界経済情勢を表す言葉として、「デカップリング（分断）」が指摘されている。米中対立の深刻化で両国間の輸出制限などが厳しくなり、グローバルサプライチェーン分断が不可避になるとの懸念だ。電機業界への影響も大きく、特に海外生産や海外売上比率が高い日本の電子部品企業には喫緊の課題となる。

　加えて、現在のエレクトロニクス市場の状況を表す言葉として「半導体のデカップリング」が指摘される。2021年から22年にかけて続いた世界的な半...　　(つづく)