公務員に続き、民間企業の夏のボーナス支給も始まり、8、9日の各家電量販店では家電商戦が本格化。気温・湿度の上昇や電気料金の高騰、省エネ意識の高まりとともにエアコン、冷蔵庫など夏物商品の買い替え需要が堅調に推移。多くの来店客でにぎわった。

　上新電機日本橋店(大阪市浪速区)は前週の1、2日と同水準で販売実績が推移した。エアコンを中心にパソコンやオーディオなどが好調。特にエアコンは節電多機能タイプが売れ筋で、高額商品が中心となって売れた。

　冷蔵庫や洗濯機も前年並みに推移。パソコンの買い替え需要も旺盛で、ライブイベントなどでソフトなども売れた。今週末の3連休に向けて売れ筋商品に応じた人員体制にして、特に白物家電を中心とした体制を強化する。

　福岡市は8、9日に断続的な大雨に見舞われ、ベスト電器福岡本店(福岡市中央区)では、雨の影響で来店客数は前年を下回った。

　ただボーナス支給を受けて、エアコンや冷蔵庫などを購入する人の姿は見られ、高単価商品の販売は伸びた。前週は動きが鈍かったテレビも、65型など大型の商品を中心に動きが見られた。

　ヤマダデンキTecc LIFE SELECT仙台あすと長町店(仙台市太白区)も雨の影響で客足が悪かったが、エアコンのまとめ買いや400リットル以上の冷蔵庫の販売が目立った。7月第1週に動きが活発だった大型テレビは少し動きが鈍った。

　同店長は「7月第1週に比べ人出は少し鈍った。今週末からの3連休がボーナス商戦のピークになるのではないか」と話す。

　(11日付電波新聞、電波新聞デジタルで詳報します)