地域DXの実現に向け課題の解決に取り組む

　「ケーブルコンベンション」は、業界3団体が主催するケーブルテレビ業界の総合コンベンションです。関連イベントの「ケーブル技術ショー」とともに、出展者、来場者の方々に情報収集、交流の場を提供してまいりました。

　3年ぶりの開催となった昨年は、直前で新型コロナウイルスの第7波に襲われ移動が制限される中、来場者数は例年と比べて半数以下にとどまりました。コロナ禍でデジタル化が進んだことで、会議やセミナーのハイブリッド開催が当たり前になったこともあり、コロナ前のように多くの人に会場に足を運んでいただくためには、リアルで参加する価値を創出することが課題であると感じています。

　今年のケーブルコンベンションのメインテーマは「Power of Our Society～地域の力が未来を変える～」です。全国のケーブルテレビ局に伺うと、その地域にケーブルテレビが根付き、住民の生活になくてはならない存在であることを感じ、地域の持つ力や可能性に気づかされます。

　2021年、22年に続いて〝Society（地域）〟というワードを取り入れたのは、21年6月に策定した「2030ケーブルビジョン」のミッションである「地域DXで地域を豊かに、人々を笑顔に」の実現に向け、継続して地域課題の解決に取り組んでいくという意思の表れです。

　こうした中で、今年のメインプログラムの一つでもある「J SPORTS Presents 栗山英樹氏特別講演 Power～育てる力・勝つ力～」は、まさにリアルで見る価値を感じていただける講演だと思います。ほかにも、「ケーブル技術ショー」とのコラボで実施する「デジタル田園都市国家構想で実現する地域の活性化」、昨年も大好評だった「2030ゼネラルセッション」など、〝ライブならでは〟をキーワードにプログラムを構成しました。

　本イベント実現のためにご協力いただいた関係者の皆さまに心より感謝申し上げますとともに、本イベントがケーブルテレビ業界と地域の持続的な成長の一助となりますことを祈念しております。