東京ウエルズはLCRなどの受動電子部品やダイオード、トランジスター、LEDなどディスクリート品向けの後工程設備を手掛けるメーカー。搬送、制御・回路・計測・画像をコア技術に開発を進め、電子部品の極微小化、高信頼性・高品質化など市場の要求に応える製品の進化を続けている。

　インダクター用の設備としては、テーピング機、端子電極塗布機、測定検査機、外観検査機など豊富なラインアップをそろえている。

　高速テーピング機TWA-6615シリーズは、積層・薄膜・ビーズ・巻線などのさまざまなインダクター製品に、TWA-6616シリーズではパワーインダクター製品に対応している。そして0201サイズの小型チップから6ミリメートル角など大型チップまで、その適応範囲は広い。また、高周波特性検査にも力を入れておりテストフィクスチャーなどの要素技術開発にも余念がない。

　チップ抵抗やMLCC用も含めるとテーピング機の累計出荷数は1万台を超え、業界標準機としてさまざまな国や地域で活躍している。

　新たに、さまざまなモジュールを組み合わせることによりカステム対応を可能にしたTWA-MMTHシリーズもリリース。従来のPF供給だけでなくウエハーやチューブ（スティック）、パレット（トレイ）供給にも対応。同様に測定部やカメラ検査部、製品排出部などをモジュール化する事によりさまざまな装置レイアウトを可能にしている。

　ユーザーの要求に柔軟に対応し、既存の電子デバイスだけでなく個体電池などこれからの製品にも適応範囲を拡大していく。

　さらに、近年はインダクター、コンデンサー、ダイオードなどの良否を判別する外観検査装置を強化し、同社の大きな柱としてシェアを広げている。主力機種としてTWA-4100シリーズがあり、検査アルゴリズムにAIを搭載した機種も品ぞろえする。