KDDIは9日、大阪府教育センター付属高等学校（大阪市住吉区）で、au PAY（コード支払い）を導入したキャッシュレス学園祭を実施した。高校でキャッシュレス学園祭を実施するのは大阪府で初めて。文化祭を単なるイベントで終わらせるのではなく、日々の学習の実践の場として活用できるよう金融教育の一環として行われた。

　今回のイベントは、生徒にキャッシュレスを通したお金の管理を体験してもらうことが目的。事前に金融授業を開催し、文化祭当日には決済画面の操作やリアルタイムな売上推移を分析することで学びを経験に昇華することも目的とした。

　また、学校現場では現金を扱うことに課題が多く、校務の効率化やトラブル防止の観点からもキャッシュレス導入を推進した。

　文化祭に合わせて独自企画を用意。記念品として、同校文化祭オリジナルのau PAYギフトカードを制作した。デザインを生徒から募集し、事前販売分と当日販売分の2種類のデザインを用意。文化祭におけるオリジナルau PAYギフトカード制作は全国初という。

　当日はブースを設置し、相談窓口、チャージ手段を持たない人へのギフトカード販売を実施。模擬店12店で使用できるようにした。生徒会長は「財布を持つ必要もなくスマホだけで学祭を楽しめた」と話した。同校の木村友大総務企画部長は「文化祭で社会とのつながりを学ぶことができた」と語った。