NTTグループ初のコンシューマー製品を手掛けるNTTソノリティ(東京都新宿区)は8日、独自技術を搭載するオープンイヤー型イヤホン「nwm(ヌーム)」の新製品として、ネックバンド式を発売した。オープンイヤー型を製品化するメーカーが相次ぐ中、競合他社との差別化を狙い、耳元にスピーカーがあるようなことをアピールする「耳スピ」として展開していく。

　発売した「nwm MBN001」(税込み1万2100円)は、ヌームブランド初のネックバンド式。NTTが開発した、耳元だけに音を閉じ込める「パーソナライズドサウンドゾーン(PSZ)」技術を搭載し、音漏れを最小限にしながら、オープンイヤー型であるため周囲の音を聞き取れる。

　ネックバンドタイプでこだわったのは装着感。肌触りがソフトなナイロン素材を採用している。有線タイプのヌームが片側約9グラムであるのに対し、操作部と電池部の基板を首元に持ってきたことで片側約4グラムに重さを半減。着けていることを忘れるような着け心地が売りだ。

　事業本部製品事業部の長谷川潤プロダクトグループ部長は「ネックバンド式でオープンイヤー型は多くはないが、これだけの装着感はTWS(完全ワイヤレスイヤホン)では実現できない」とした上で、「ネックバンド式も可能性があると思っている」と強調。最大再生時間は20時間とヌーム製品で最長で、最も「ながら聴き」しやすい製品に仕上げている。

　(9日付電波新聞／電波新聞デジタルで詳報します)