2023.11.14 NTTドコモ・NTT西日本グループ 関西合同防災訓練を実施 南海トラフ地震や風水害への対応強化
ドローン中継局も登場した
NTT西日本・NTTドコモグループは14日、堺市の近畿圏臨海防災センターで災害時を想定した関西合同防災訓練を行った。災害時に、関連企業・機関が迅速に連携できるよう、関西電力、関西広域連合会なども参加。訓練には関係者約200人が集まった。
訓練は今後想定される南海トラフ大地震、台風や集中豪雨といった風水害などの災害時に応急復旧、ユーザー支援を遂行できるよう、災害対策機器の運搬、設営訓練や合同作業などを実施。関西電力、関西広域連合のほか、陸上自衛隊、平和堂など合計7つの企業・機関が参加した。
訓練会場では主に復旧訓練や通信の応急復旧、連携救済などを確認。通信の応急復旧では可搬型衛星エントランス基地局の設営や小型ポータブル衛星システムの設営、避難所用Wi-Fiの提供などを実施。陸上自衛隊のヘリコプターが通信資材を現地に運び、NTTドコモなどと連携する訓練も行った。
復旧訓練では倒壊電柱の建て替えや光ケーブル線、電力線の復旧をNTT西日本と関西電力などが連携して実施。倒壊した電柱の撤去から電柱の敷設、通信ケーブルの敷設などを行った。また、NTTドコモがドローン中継局を活用した携帯電話サービス提供や衛星エントランス搭載移動地局車の設営など携帯電話サービスの復旧訓練も実施。
NTTドコモなどが停電したビルの電源を復旧させるため高圧移動電源車からの電源供給訓練も行い、他社との連携状況を確認。ほか、初参加となる平和堂の支援物資提供や日本赤十字社の救護テントの設営の訓練も行った。
NTTドコモグループは関西支社のほかCS関西、NTTドコモ北陸支社・東海支社なども参加。エリアを問わない災害に対応できるよう、グループ内の連携も確認した。