TDKはCES開催に合わせて、インテリジェントタイヤ技術の開発で米グッドイヤー・タイヤと提携すると発表した。タイヤ・自動車向けの統合型インテリジェントハードウエアとソフトウエアの開発・普及を加速するため、次世代タイヤソリューションの開発に向けて連携する。

　両社は、TDKが持つソフトウエアやセンサー、電子部品に関する技術力と、グッドイヤーが持つタイヤ開発やインテリジェントソリューション、業界動向に関するノウハウを組み合わせる。それにより、高性能なタイヤセンシングシステムの市場投入を目指す。

　両社は、自動車の性能や安全性、効率性を向上させる現実的な知見を得るための共同ソリューションに向けた市場調査と技術探求を進める。

　自動車業界の技術革新が進む中、路面からタイヤ、タイヤから車体へのリアルタイムインテリジェンスデータのニーズが高まっている。

　グッドイヤー側は「TDKのセンサーとエレクトロニクスでの技術力や豊富な実績で、タイヤの実用性に更なる付加価値を提供できることを期待する」と展望する。

　TDKの齋藤昇社長は取材に、「タイヤからはさまざまなデータも得られる。協業で付加価値をつけて、グローバルに展開できる事業に育てたい」と意気込みを話した。（CES取材班）

　（15日の電波新聞／電波新聞デジタルで詳報予定です）