ホームページ（HP）作成サービスを展開するペライチ（東京都台東区）は4日、主力の HP作成サービス「ペライチ」に、プログラミングなしでアプリが作成できるノーコード作成機能を追加した。デジタルに詳しくない個人事業主でも簡単にスマートフォン向けのアプリが作れるサービスで、起業や副業への支援を強化する。

　記者会見した安井一浩CEOは「通常のアプリ開発は初期費用として数万円～数十万円のコストに加え月額費用も発生する。コストや手間を理由にアプリ作成を諦めるユーザーも多い」と指摘。プログラミングの知識やスキルがない中高年の個人事業主の方でも使いやすい独自のノーコードアプリ作成ツールを開発することになった。

　今回のアプリ作成ツールは、設定画面でテンプレートを選択し、画像やテキストを入力、表示順を入れ替える操作だけでオリジナルアプリが完成する。クーポンやチャットなど独自に用意した機能はいくつ利用しても追加負担なしで提供する。安井CEOは「アプリ制作の外注では数か月かかることも珍しくないが今回のツールでは短期間での作成ができる」と説明する。

　iOSとアンドロイドのスマホOSに対応するほか、アカウント管理でもアップルやグーグルへの審査申請や掲載後の管理をペライチが代行するという。

　料金体系は、作成したアプリがダウンロードされて初めて料金が発生する累進加算方式を採用。導入コストをかけずにオリジナルアプリが作れ、DL数が多いほど1DLあたりの単価が下がる仕組みだ。例えば80DLの場合、50円×80DLで4000円、250DLなら50円×100DL+30円×150DLで9500円（税別）。

　（5日付の電波新聞／電波新聞デジタルで詳報します）