パナソニックのななめドラム式洗濯乾燥機の高級機LXシリーズで、省エネ性に優れるヒートポンプ乾燥や液体洗剤・柔軟剤自動投入など便利な機能が支持されている。特に雨で外干しができなくなる梅雨はドラム式洗濯機が売れるシーズンで、さらなる販売増加が期待される。

LXシリーズへの高い評価

　LXシリーズは、業界初の「酸素系液体漂白剤の自動投入」を可能にした「選べるタンク」を搭載。また、はっ水加工されたアウトドアウエアのはっ水機能を回復させる新しい衣類ケアコースも備えた。

　選べるタンクは、多様な洗濯スタイルに対応するため、「液体洗剤・柔軟剤・おしゃれ着洗剤　トリプル自動投入」を見直し、3つ目のタンクを「おしゃれ着洗剤」だけでなく「酸素系液体漂白剤」も使えるようにした。子どもが小さくて汚れが多いうちは漂白剤を、子どもが大きくなってからはおしゃれ着洗剤を使うなど、変化するライフスタイルに対応できる。

　さらに、昨今のアウトドアブームや「衣類を長く大事に愛用したい」という環境意識の変化も踏まえ、着用に伴い低下するアウトドアウエアなどのはっ水機能を、ヒートポンプ乾燥の熱（熱処理工程）でよみがえらせる「はっ水回復」コースを搭載している。

「梅雨はドラム式洗濯機が活躍」

　梅雨は、雨で外干ししにくくなるため、部屋干しの負担を軽減するドラム式洗濯機の乾燥機能の需要が高まる。全国の家電量販店でも、梅雨に向けてドラム式洗濯機の提案が活発だ。

ヤマダデンキが仙台市太白区に構える大型店「 Tecc LIFE SELECT 仙台あすと長町店」では、衣類乾燥に対する引き合いが強まっている。特に注目されているのがドラム式洗濯機だ。横串暢剛店長は「衣類乾燥機もあるが、ドラム式をはじめ、乾燥機能付きの洗濯機が人気」と話す。

　福岡市中央区のベスト電器福岡本店でもドラム式洗濯機の勢いが増している。中山健二フロア長は「ドラム洗なら乾燥まで行うので、部屋干しの臭いはつかない」と魅力を話す。 部屋干し用の洗剤などもあるが、部屋干し臭は気になるもの。パナソニックに限らず、家電各社からは清潔性につながる技術を搭載したドラム式洗濯機が発売されている。コロナ禍以降、清潔性や抗菌・防臭には関心が高く、梅雨対策としても販売増加が期待されるところだ。