2024.05.30 【電波時評】技術革新進むデータセンターの冷却方式

 「空冷」か「水冷」か。自動車の内燃エンジンの熱を管理する方式として長年続くこの議論は、データセンター(DC)でも大きなテーマだ。生成AI(人工知能)の急速な普及など、データ量の増加とサーバーの高性能化に伴い、DCの電力消費量と発熱量が膨らみ、より効率的な冷却技術が求められている。

 NTTコミュニケーションズはサーバーを冷やすシステムに「液冷」方式の実用化を進めている。従来のDCでは空気で冷やす空冷空調方式が一般的だが、液冷は...  (つづく)