菊水ホールディングス（HD）の2025年3月期第1四半期（24年4～6月）連結決算は減収減益となった。海外市場の設備投資抑制の影響を受けた。海外売上高は前年同期比25.1％減。

　製品群別の売上高は、電源機器群が同6.4％減の18億円。直流電源は中国の自動車関連・半導体関連市場の投資抑制の影響により厳しい状況で推移。交流電源は米国のエネルギー関連市場の投資抑制の影響などにより低調だった。電子負荷装置はエネルギー関連市場への評価試験用として動きが見られた。

　電子計測器群は同6.8％減の7億円。航空機器用電子機器の測定器は好調。安全関連試験機器はEV（電気自動車）用バッテリーの耐電圧・絶縁抵抗試験器として電池やパワー半導体市場向けに動きが見られたが、低調に推移した。

　通期の連結業績は増収増益を見込む。