2025.01.29 「関西を元気に」 テレビ大阪、品田社長が会見
会見する品田社長
テレビ大阪(TVO)の品田卓社長は29日、1982年3月の開局以来初の移転に伴い、大阪・関西を元気にする新しい拠点にしたいと、年頭会見で意気込みを語った。同社は2024年5月、大阪市中央区の旧社屋から隣接地に社屋を移転。今回が新社屋で初の年頭会見になった。
品田社長は新社屋での業務開始について「国内初の放送システムのフルIP化を実現させた。例年行っている7月の大阪・天神祭の中継でも(IP化により)作業量や人員を大幅に削減できた」とIP化による効率化を強調。フリーアドレスも導入し部署間の垣根がなくなり、社員同士のコミュニケーションが良くなったという。
新社屋と同時に1階に設けた多目的ホールも積極的に開放し「地域のにぎわい創出の場」にしたいと語った。
同局は3月と4月、特番や万博会場内の特設スタジオからの放送で、大阪・開催万博を盛り上げる計画だ。詳細は今後詰めるが、関連番組「EXPOビジネスフォーラム」(仮称)で、話題の企業や人物にスポットを当てるなどの構想がある。系列局「テレビせとうち」とのコラボで、中国・四国の現状をPRする企画も検討中という。
また、フジテレビで起こっている事案について品田社長は「企業経営としてのコンプラインスは必要と痛感した。テレビ大阪グループとしてハラスメントや人権侵害がないよう取り組んでいきたい」とコメントした。