2024.10.08 手のひらサイズ「PC-8801mkⅡSR」モニター試作機公開 新型ビデオキャプチャーボードなども発売へ
「PasocomMini PC-8801mkⅡSR」のモニター試作機(写真は開発中のもの)
電波新聞社マイコンソフト事業部が、来年春ごろをめどに発売予定の手のひらサイズのホビーパソコン(PC)「PasocomMini PC-8801mkⅡSR」のモニター試作機を開発し、写真を公開した。同時に、ゲームユーザー向けPC内蔵型ビデオキャプチャーボードと、動画ファイルやWebカメラなどの映像・音声を1つのチャンネルで放送できる超小型なOFDM変調器の新型もそれぞれ近く発売することを発表した。
これら3製品は、千葉市美浜区の幕張メッセで15日に開幕するデジタルイノベーションの総合展「CEATEC2024」の電波新聞社ブースに展示する。
新製品の「SC400N1-L HDV EX」は、PCの接続規格であるPCI Expressスロットに接続するPC内蔵型ビデオキャプチャーボード。アナログ映像と低遅延にこだわったゲームユーザーをターゲットにしたものだ。
従来の色表現形式であるYUVと異なり、RGB方式を活用。RGBカラーモードのまま録画可能とすることで、アナログ映像の鮮明度を向上させている。PCのCPUやGPUを利用し、1080pの映像をPCに取り込み、動画や静止画としてファイルに記録できる。新しいA/DコンバーターICの採用で、多くの映像信号やゲーム機などの非標準信号にも対応。デスクトップPC専用となる。
拡張接続アダプター「XBAY-1」も付属する。デスクトップPCの5インチベイに取り付け可能で、D端子や音声端子、VGA端子、HDMI端子などを備える。レトロゲーム機から最新ゲーム機まで幅広い接続を可能にする。
また、ビデオキャプチャーボードは、法人向け組み込みモデル「SC400N1-L AIO」も発売している。
「XHEAD-USB」は、PCのUSB端子に接続する手のひらサイズの地デジ対応OFDM変調器。専用アプリを使い、映像や音声をエンコードすることで、大幅な小型化と低価格化を実現している。
MPEG映像作成・編集ソフト「TMPGEnc」で名高いペガシス(東京都台東区)のMPEG-2エンコーダーを採用することで、高画質で安定した動作を可能にした。PC上の動画ファイルやデスクトップ、Webカメラ、キャプチャー機器などの映像・音声を1つのチャンネルとして放送できるため、PCを“小さな放送局”として活用できる。ビルの館内自主放送やホテルの利用客案内、デジタルサイネージなどとして利用可能だ。 価格はそれぞれオープン。