アドバンテストの2025年3月期第3四半期（24年4～12月）連結決算は増収増益。AI（人工知能）関連の高性能半導体向けに試験装置のビジネス需要が拡大した。製品出荷は想定以上に好調に推移した。

　部門別の売上高は、半導体・部品テストシステム事業が前年同期比72.6%増の4142億円。自動車や産業機器関連などの成熟半導体向けは軟調だが、高性能SoC（システム・オン・チップ）半導体用試験装置が好調。メモリー半導体用試験装置はHBM（広帯域メモリー）などの高性能DRAM向け需要が増加した。

　メカトロニクス関連事業は同53.5%増の551億円。半導体試験装置に対する旺盛な需要を背景に、関連デバイス・インターフェースの売り上げが伸長した。

　AI関連向けの高水準な試験装置需要の継続を見込み、通期連結業績予想は上方修正した。