2025.01.31 アルプスアルパイン、4~12月連結は増収・営業増益
アルプスアルパインの2025年3月期第3四半期(24年4~12月)連結決算は、モバイル向けアクチュエーターやゲーム機向けコンポーネントなどが堅調に推移し、増収で営業増益となった。為替の円安も収益を押し上げた。通期連結業績予想の上方修正も発表した。
セグメント別売上高は、コンポーネント事業は、民生市場向けやモバイル市場などがけん引し、前年同期比11.0%増と大きく増加した。センサー・コミュニケーション事業は、車載市場向けは減少したがモバイル市場向けが増加し、同4.4%増。モジュール・システム事業は、システム製品の欧州向けモデル終息や中国市場での顧客需要低迷などが響き、減収となった。
4~12月期業績に占める為替によるプラス効果は、売上高が340億円、営業利益が77億円となっている。
同社は、通期の売上高および各利益予想をそれぞれ上方修正した。円安による押し上げ効果のほか、モバイル市場向けコンポーネントの上振れなどを織り込んだ。
また、通期で300億円を計画しているコスト構造改革施策について、第3四半期までの累計実績が209億円となり、「おおむね計画通り進捗(しんちょく)している」(泉英男社長)と説明した。