2025.01.31 マクセル、4~12月連結は減収・営業増益 一次電池など販売増
マクセルの2025年3月期第3四半期(24年4~12月)連結決算は、一次電池や粘着テープ、理美容関連などが増収だったものの二次電池や半導体関連などの減少が響き前年同期比1.8%減収だった。一方の営業利益は一次電池や塗布型セパレーター、理美容関連の販売増で同1.7%増と堅調に推移したが、経常利益と最終利益は為替の影響を大きく受け減益だった。
事業別にはエネルギーが車載用や医療機器用の一次電池が拡大し増収増益だったほか、ライフソリューションが健康・理美容のOEM(相手先ブランドによる生産)の拡大と構造改革の成果で増収増益となり、いずれも計画以上で推移した。
機能性部材料は、半導体製造工程用テープや塗布型セパレーターが伸び増収だったが、営業利益は粘着テープが円安と開発費の増加の影響を受け減益に。車載光学部品などの光学・システムは苦戦を強いられた。
通期連結業績見通しは変更しない。全社では売り上げ、営業利益とも第3四半期から引き続き堅調に推移する見通しだが、ポートフォリオ改革による一時費用を見込んだ。会見した中村啓次社長は「今期好調を継続している成長事業に注力し2025年度以降も成長を加速させたい」と述べた。