2025.04.28 エコキュート、CN実現へ省エネ給湯を 累計出荷1000万台突破、さらなる普及に弾み
カーボンニュートラル実現に向けて家庭における給湯の省エネに寄与するエコキュートが注目されている
カーボンニュートラル(CN)の実現に向け、家庭部門における省エネが大きな課題となっている。家庭での省エネ推進への大きな原動力として期待される機器の一つが、家庭用ヒートポンプ給湯機「エコキュート」などの高効率給湯器だ。エコキュートは3月に累計出荷台数が1000万台を突破し、さらなる普及に向けて弾みがついている。
家庭用ヒートポンプ給湯機エコキュートは、2001年にコロナが発売。以降多くのメーカーが参入し、24年を経た今年3月、販売数量が1000万台を突破した。
日本冷凍空調工業会(JRAIA)の統計では、24年度の出荷台数は前年度比107.7%の66万4000台と順調に拡大。25年度もほぼ同水準の伸長が見込まれている。
国も導入支援に力を入れており、「住宅省エネ2025キャンペーン」を展開。この中の「給湯省エネ2025事業」では580億円の予算が組まれ、予算に対する補助申請額の割合は現在8%(25日時点)だ。同事業はエコキュートをはじめ、ハイブリッド給湯器、家庭用燃料電池の設置に補助を行う。エコキュートの場合、1台当たり6万~17万円の導入支援が受けられる。
エコキュート市場拡大の背景には、CO₂排出削減など環境への関心や電気代高騰を背景とした省エネ・節電に対する強いニーズがあるほか、こうした手厚い導入支援も大きなけん引力となっている。
販売に手応え (つづく)