2025.05.01 セイコーエプソン、3月期連結は営業益31%増

 セイコーエプソンの2025年3月期連結決算は、売上収益はビジュアルコミュニケーション事業が市場減速の影響で売り上げ減となる中、円安効果や大容量インクタンクモデルなどプリンティングソリューションズ事業の売り上げ増で前期比3.7%増となった。

 利益面は増収に加え、為替のプラス影響、また、在庫削減による影響がなく、事業利益は同38.4%増の大幅な増益、営業利益も同30.5%増となった。

 プリンティングソリューションズ事業は、大容量インクタンクモデルの販売が、新興国や西欧で伸長した。オフィス共有インクジェットプリンターが、レーザーからの置き換えが進み、本体・インクとも伸長した。

 ビジュアルコミュニケーション事業は、中国経済の停滞影響を受けたが、成長ジャンルの高光束プロジェクターの販売は伸長。マニュファクチャリング関連・ウエアラブルは、横ばいだった。

 今期連結業績は、円高によるマイナス影響、米国関税政策の影響を織り込み、減収減益を予想。