2025.05.08 ヤマダHD、3月期連結はエアコン・住宅関連好調

 ヤマダホールディングスの2025年3月期連結決算は、エアコンをはじめ、リフォームなど住宅関連が好調に推移し、売上高は前期比2.3%増、営業利益は同3.2%増、経常利益は同2.1%増となった。

 事業別には、家電などのデンキセグメントが増収減益だったが、住宅関連の住建、金融、環境の各セグメントが増収増益と好調に推移した。デンキは猛暑や寒波でエアコンが伸びたほか、携帯電話も通年で大きく伸びた。新業態店「ライフセレクト」の店舗展開も奏功し同2.3%増収だった。半面、営業利益は在庫効率化やセルアウト(店頭実売)の商談への移行などで売上総利益率は低下した。

 住建は構造改革と営業力強化施策が成果になった。ヤマダホームズは住宅事業、中古買い取り事業が好調で増収となり黒字化。工期の遅延があったヒノキヤグループも巻き返し増収に。バスやキッチンなどを開発製造するハウステックは増収増益だった。

 金融は住宅やリフォームと組み合わせたローンや保険が伸び、増収増益。環境もリユース家電やパソコン製造事業が好調で増収増益となった。

 今期連結業績は売上高前期比4.2%増、営業利益同14.2%増、経常利益同7.2%増、最終利益同1.4%増を見込む。グループシナジー(相乗効果)を最大化し、各セグメントで増収増益を目指す計画だ。