2025.05.09 NTTドコモ、3月期連結は増収減益 スマートライフ伸長
NTTドコモの2025年3月期連結決算は、スマートライフが伸び増収となったものの、顧客基盤と通信品質強化に伴うコスト増により減益だった。
柱のコンシューマ事業は、モバイル通信サービスの収入減と顧客基盤強化に向けた販売促進費の増加などでコンシューマ通信が落ち込んだ一方、d払いアプリやdカードといった金融・決済を含むスマートライフが伸長し、営業収益(売上高)は前期比1.4%増の4兆5398億円、営業利益は同14.1%減の7047億円だった。
法人事業は、大企業向けの統合ソリューションが順調に伸びたものの、PSTN(公衆交換電話網)の更新に伴う費用増もあり、営業収益は同1.1%増の1兆9027億円、営業利益は同2.6%減の3158億円となった。
今期連結業績予想は増収減益を見込む。前田義晃社長は「2025年度は引き続き減益の見通しだが、26年度以降の成長を確実にするための取り組みに注力する」と述べた。