2025.05.13 FUJI、3月期連結は売上高微増 アジアの受注回復傾向
FUJIの2025年3月期連結決算は、エレクトロニクス需要が本格的な回復に至らず、売上高は微増にとどまった。受注は欧米で厳しい状況が続くが、アジアが回復基調にある。
セグメント別では、実装機を中心としたロボットソリューション事業の売上高が前期比0.4%減の1141億円、営業利益が同10.8%減の163億円。中国ではスマートフォン、パソコン(PC)、自動車関連を中心に一定程度の需要があった。ベトナムではスマホをはじめとする通信関連やPC向けで設備投資が伸長した。経済の先行き不透明感から欧米地域では設備投資需要が低迷した。
工作機械を手掛けるマシンツール事業の売上高は同6.1%増の110億円。北米の自動車市場で一時的な設備投資需要があった。組織体制の刷新をはじめとした構造改革を推進したことで、営業利益は7億円となり黒字に転換した。