2025.07.10 【LED照明総合特集】岩崎電気 LED景観街路照明「ユニス」 心地よい空間づくりをめざす

LED景観街路照明ユニスのラインアップ一例

 岩崎電気は、LED景観街路照明のフラッグシップモデル「unis(ユニス)」の提案に力を入れる。

 ユニスは、多彩な光を組み合わせ、調和された空間を創出することで、心地良さを感じる屋外空間づくりへの貢献を目指して開発された。周囲の景観を損なわないシンプルなデザインを追求している。2022年に同社にとっては20年ぶりにフラッグシップモデルを刷新する形で登場。第1弾としてシンプルなデザインで街の景観に合わせて選べるポールライト3タイプ機種をラインアップした。

 「フレアタイプ」は、灯具の造形を美しく見せつつ適度な輝きを持たせる光を演出。「スケジュール機能付き調光/調色ユニット」を追加することで時間や季節に応じた明るさ、光色の制御が可能だ。

 「スティックタイプ」は、光だまりをつくることで明暗のリズムを創出しつつ、グレアを抑えながら空間認識を促す適度な輝きを実現している。「フラットタイプ」は、歩行者の安全・安心に配慮した路面に広がるフラットな光で、奥まったフラットな発光面により視覚的なノイズを軽減するデザインになる。

 24年には屋外空間に豊かな表情をつくる屋外スポットポールライト2種をラインアップに追加。「ユニス スポットポールライト」は、メリハリのある光で、屋外空間に心地よい雰囲気を創出するLED景観街路照明。スポットライトの可動域を利用して、空間の形状に合わせたライティングや、段差や合流部の注意喚起など、照射ポイントに合わせた角度調整ができる。公園や広場、建物周辺の景観を大切にする場所に適している。

 「ユニス 太陽灯スポットタイプ」は、エリア防災照明としてJIL5510「非常用照明器具技術基準」の認証を取得。太陽光エネルギーを利用することによって、カーボンニュートラルの実現に貢献、蓄電機能で防災対策の一つとして備えることができる。

 25年には同シリーズに周囲の景観を損なわないシンプルなデザインを追求した「スポットライト」12形式を新たにラインアップに加えた。

 コンセプトに、「まるでオーケストラの楽器が美しいハーモニーを奏でるように、多彩な光で調和された空間を創出し、人の営みや環境に寄り添う」という照明を表現する「Lighting Orchestration」を掲げる。同照明は、日本インダストリアルデザイン協会(JIDA)が主催する「JIDAデザインミュージアム セレクションvol.26」に選定されている。