2025.10.22 富士フイルム、チェキ新型11月に発売へ 音声データをQRコード化、インカメラを初搭載

ハイブリッドインスタントカメラ「instax mini LiPlay+」

(左から)広瀬さん、山元事業部長、福田さん(左から)広瀬さん、山元事業部長、福田さん

広瀬さんと福田さんが新機能を体験した広瀬さんと福田さんが新機能を体験した

 富士フイルムは、インスタントカメラ「instax〝チェキ〟」シリーズで、カメラとスマホプリンターを1台で兼ねる「instax mini LiPlay+(インスタックスミニリプレイプラス)」を11月7日に発売する。音声録音機能や動画機能に加え、チェキ初のインカメラを搭載し、モニターを確認しながらセルフィー撮影をできるようにした。市場想定価格は税込み2万8600円。専用のカメラケースや新しいミニフォーマットフィルムも同日発売する。

 新モデルは、7月19日にリニューアルした「instax mini LiPlay」の上位機種。音声を最大10秒録音し、音声データをQRコード化して撮影画像にプリントできる「サウンド機能」や、スマートフォンの画像をプリントできる「スマホプリンター機能」に新機能を追加している。

 新機能の一つである「Layered Photo Mode」は、セルフィーカメラで撮影した自撮り画像に、メインカメラで撮影した風景画像を組み合わせて1枚のチェキプリントにできる。セルフィーカメラは広角レンズを採用し、大人数でも撮影できるようにした。

 「instax Sound Album」機能は、撮影した画像をスライドショー形式の動画に仕上げる。最大10枚画像を選択でき、撮影時の音声メッセージや音を1枚当たり3秒つけることができる。音声メッセージとは別でBGMや背景も選択でき、音量調整も可能。作成した動画はQRコード化して表紙に選んだ画像と一緒にプリントし、スマホのQRコードリーダーで読み取ると動画を再生したり、ダウンロードできたりする。

 カラーは2色用意。ディスプレーは、従来機種から0.3インチ大きい3インチを搭載。シャッターボタンやレンズ周辺はメタリック素材を採用し、高級感のある上品なデザインにした。プリントした画像はチェキプリント画像としてスマホに保存でき、背景などの画像を編集してSNSに共有もできる。

 同社は4月でチェキが累計台数1億台を突破。2024年度のイメージングセグメントの業績は、売上高が前年比15.4%増の5420億円で、うち約6割の3280億円をコンシューマーイメージングが占める。営業利益は同36.6%増の1392億円。

 4~6月期のイメージングセグメントも好調が持続する。売上高は前年同期比11.2%増の1453億円、営業利益が同28.4%増の418億円を記録。同社取締役副社長の山元正人イメージングソリューション事業部長は、「若年層やファミリー層など特定層ばかりではなく、幅広くチェキを知ってもらい、使用してもらいたい」と話した。

 21日に東京都内で開かれた製品発表会では、俳優の広瀬すずさんとお笑いトリオ・3時のヒロインの福田麻貴さんが新モデルを体験。広瀬さんは「身近なもので映える」、福田さんは「サウンドアルバム機能で、ただの1日が素敵な1日だったと気づかされた」と新機能を楽しむ様子が見られた。