2026.03.10 25年10~12月期の通信機械国内市場、前年比7.7%増に拡大 AI普及とDX投資がけん引

 情報通信ネットワーク産業協会(CIAJ)は11日、2025年度第3四半期(10~12月)の通信機械生産・輸出入概況を発表した。AI(人工知能)の普及と企業のDX推進を背景に国内市場は拡大し、市場規模は前年同期比7.7%増の1兆4679億円となった。ネットワーク関連機器の国内生産増加と海外製スマートフォンや基地局の輸入拡大が寄与し、2四半期ぶりにプラスへ転じた。

 国内生産は982億円で前年同期比1.9%増となり、5四半期連続のプラスとなった。搬送装置や基地局通信装置が堅調に推移したことが背景である。一方、移動体端末機器は携帯電話の低迷が響き減少した。有線ネットワーク関連機器では通信キャリアのインフラ投資を背景に搬送装置が増加したが、交換機の減少が影響した。無線ネットワーク関連機器は5G SA(Stand Alone)の普及や通信品質改善に向けた基地局投資が大きく伸び、官公庁の防災需要による固定通信装置の増加も生産を押し上げた。

 輸出総額は725億円で前年同期比18.1%減となり、3四半期連続のマイナスとなった。基地局やデータ通信機器などネットワーク関連機器はアジアや欧州でのO-RAN採用の拡大を背景に増加したものの、中国の半導体・電子部品の国産化政策の影響でアジア向け部品が半減し、全体を押し下げた。

 輸入総額は1兆4698億円で前年同期比8.5%増となり、2四半期ぶりにプラスとなった。スマートフォンや基地局などの輸入増加が主因である。特にスマートフォンは12月に輸入が集中し、四半期ベースで前年を上回った。円安の影響により、輸入金額の伸びが台数ベースの伸びを上回る傾向がみられた。