2026.03.17 日立システムズ、森林活用でカーボンクレジット創出 世羅郡森林組合と協創、地域循環モデル構築

今回のプロジェクトを行う世羅郡の森林今回のプロジェクトを行う世羅郡の森林

 日立システムズは17日、広島県世羅町を拠点とする世羅郡森林組合と、カーボンクレジットの創出・販売に向けた協創プロジェクトを開始したと発表した。森林資源を活用し、地域社会への貢献と持続可能な森林経営の実現を図る。

 同プロジェクトでは、世羅郡森林組合が管理する森林を対象に、航空レーザー測量データなどを活用して二酸化炭素(CO₂)吸収量を解析する。得られたデータをもとに、クレジット創出量を把握し、森林整備計画の策定やクレジットの創出・販売につなげる。

 創出したカーボンクレジットは、広島県を中心とした中国地方の企業に販売し、地域内での活用を進めるとともに、全国の企業にも展開する。販売収益は森林整備に還元し、持続可能な森林経営の確立を目指す。

 背景には、国内の森林が高齢化や担い手不足により十分に整備されず、活用が進んでいない課題がある。一方、カーボンニュートラル実現に向けては、森林由来の吸収量を活用するカーボンクレジットの重要性が高まっている。

 ただ、クレジット創出にはプロジェクト登録やモニタリング、認証取得など専門的な対応が求められ、森林所有者にとって負担が大きい。このため日立システムズは、データ解析や制度対応などの支援を通じて、森林資源の価値化を後押しする。