2026.03.23 【電子部品メーカー/商社 中国・台湾拠点特集】SMKエレクトロニクス 高付加価値のワンストップサービスを提供
SMKエレクトロニクス(東莞)の外観
SMKの東莞工場「SMKエレクトロニクス(東莞)」(広東省東莞市)は、自動化・省力化の推進により、付加価値の高いモノづくりを展開している。特にリモコン事業のマザー工場として重要な役割を担っているほか、近年は販社との連携により、車載用コネクターなどの中華圏ビジネスの拡大を図っている。
東莞工場は、リモコンや操作ユニットを主力に、ジャック・コネクター、スイッチなどを製造。プレス、成型をはじめ、金型・自動機の設計・製作、印刷、製品設計、基板実装などの機能を備え、ワンストップでのサービスを提供する。
同工場は1995年1月に創業し、30年以上の歴史を持つ。工場規模は敷地面積2万7017m²、延べ床面積2万8026m²。現在の従業員数は約1100人で、当面は1200人前後まで増員する計画。
今年4月1日付で同法人の董事長総経理に就任する黄立身董事副総経理は、中華圏での事業方針について「上海や深圳などの販社や技術開発拠点のCTCと密に連携し、中華圏独自のビジネスを開拓する。ワンストップサービスを特長に、信頼され、期待に応え、安心して任せられる工場を目指す」と話す。
同工場の売上高は近年は漸減傾向だったが、25年度はほぼ前期並みとなる見通しで、26年度からは反転を見込む。26年度はEV(電気自動車)バッテリー接続用コネクターや、スマートグラス用薄型バッテリー接続コネクター、電子たばこ用コネクターなどの販売増を計画しており、「車載用製品の売上比率を高めていく方針」(黄董事副総経理)。リモコンも、サニタリーリモコンや車載用での拡大を計画する。
製造工程でのAI(人工知能)活用にも力を入れている。スマートグラス用薄型バッテリー接続コネクターの成型工程でのクラック防止用に、独自にAI機能付き画像検査機を開発し、導入を開始した。さらに、25年11月には業界最小サイズのプッシュ検出スイッチ「DSJシリーズ」の自動化生産も開始し、省人化につなげている。
同工場は、各種自動化設備を他工場に移管するなど、製造のマザー工場の役割も担っており、東莞で開発したリモコン組み立て用自動機を、マレーシアやフィリピン、メキシコなどのグループ工場に展開している。









