2026.03.23 STマイクロ、米レオパードと連携 ヒト型ロボットの「目」を共同開発

STMとレオパードが共同開発したマルチモーダル・ビジョン・モジュール

 スイスの車載半導体大手、STマイクロエレクトロニクス(STM)は、カメラ技術に強い米レオパード・イメージング(Leopard Imaging)と共同で、ヒューマノイド(ヒト型)ロボット向けに新型の「目」を開発した。同技術には、エヌビディア(NVIDIA)のロボット開発プラットフォームの「Jetson」や「Isaac」が採用されている。

 新型の「目」は、ヒューマノイドロボットで使用するオール・イン・ワン型のマルチモーダル・ビジョン・モジュール(MMVM)。マルチモーダルとは、カメラ画像や距離データ、動きの情報など複数の種類の情報を同時に扱うことができる「人間に近い認識が行えるで技術」だ。

 今回、STMのイメージング技術や3Dシーン・マッピング・モーション検知機能をエヌビディアのデータ転送技術「Holoscan Sensor Bridge(HSB)」と組み合わせた同モジュールには、JetsonやIsaacがネーティブに統合されている。このため、ヒューマノイドロボットに求められるサイズや重量、電力が制約される中でも、ビジョンシステムの設計を簡略化し、設計期間を短縮できる。

 レオパードは今回の提携で、開発者がすぐに使用できるMMVMを共同開発することで、ロボットの学習や実装をスムーズに行う役割を果たしている。「MMVMによりSTM製センサーをロボット開発者が即座に利用できるようにした」(同社のビル・プーCEO)という。

 STMのアナログ・パワー・MEMS・センサーグループのマルコ・アンジェリッチ副社長は「レオパードとの協力で、人間に似た認識能力を備えるフィジカルロボットの普及を加速化させたい」と語った。