2026.03.09 TIとNVIDIA、ヒト型ロボット開発で協業 「GTC2026」でデモ

TIとNVIDIAによる協業で開発するヒト型ロボット。複雑な環境でも安全で効率的に動作する

TIのミリ波レーダーセンサー「IWR6243」TIのミリ波レーダーセンサー「IWR6243」

NVIDIAのAI用演算モジュール「Jetson  Thor」
NVIDIAのAI用演算モジュール「Jetson Thor」

 米テキサス・インスツルメンツ(TI)と米エヌビディア(NVIDIA)は、ヒューマノイド(ヒト型)ロボットの高度な実用化を目指して協業することで合意した。TIはセンシング・電源・モーター制御技術、NVIDIAはロボティクス向けAIコンピューティング技術を持ち寄り、ヒューマノイドの動きでハードルになっている予期しない環境でも安全性を確保し操作可能な次世代ヒューマノイドロボットの開発を推進していく。

 今回の協業では、TIのミリ波レーダーセンサー「IWR6243」をNVIDIAの超遅延センサーストリーミング技術「「Holoscan Sensor Bridge」搭載の次世代エッジコンピューティングモジュール「Jetson Thor(ジェトソン・ソー)」をイーサネット経由で接続させ、3D(3次元)認識と安全意識機能を提供するセンサーフュージョン技術を構築。この結果、ロボットは低照度や強い光、霧、室内外の粉塵といった視界不良な環境や透明な障害物のある環境でも、人間のように正確に知覚することが可能になる。

 TIが提供するモーター制御や電源管理技術は、ロボットの各関節レベルでのリアルタイム制御の精密化に貢献する。両社は、16日から19日までカリフォルニア州サンノゼで開催されるNVIDIA主催の開発者会議「GTC 2026」で、今回の提携による最新技術を披露する予定だ。

 業界では、両社によるAIとセンサーの統合がヒューマノイドロボットの普及を加速する可能性があるとみている。用途はオフィスビル、病院、小売り店舗などと幅広い。