2026.03.24 テスラとスペースX、半導体製造に参入 共同運営の工場を建設

 米テスラと宇宙開発企業スペースXを率いるイーロン・マスク氏は22日、世界最大規模となる半導体工場「TERAFAB(テラファブ)」を建設すると発表した。テキサス州オースティンで発表され、グレッグ・アボット州知事も出席した。

 半導体工場は、両社の共同運営。投資額は公表されていないが、2000億ドル程度との見方が出ている。用途は自動運転やヒューマノイド(ヒト型)ロボット、宇宙太陽光発電衛星などで、将来的に急拡大するAI(人工知能) 需要に対応することが目的。工場は、テスラ本社や主力工場のギガファクトリー近くに同州オースティンに建設されるとみられる。

 TERAFABは、ロジック、メモリー、先端パッケージングなどの工程を一つの屋根に集約した垂直統合型ファブ。製品は、自社の自動車や宇宙関連に使われる。具体的には、テスラ車の自動運転やヒューマノイドロボット「Optimus(オプティマス)」向けのエッジAIチップで使用。宇宙関連では、耐放射線設計された高耐久チップなどだ。マスク氏には、自社の使用分は自社生産で賄うが、TSMCやマイクロン・テクノロジー、サムスン電子といった半導体大手との取引は継続していくという。自社生産が軌道に乗るまでの保険的な意味合いもありそうだ。

 完成時期は未定。段階的に規模を拡大し、将来の自社の需要に対応するとしている。新工場では、年間1TW超の演算能力に相当するチップ生産を目指す。