2026.03.25 STマイクロ、人気MCU「STM32」を中国で量産開始 高性能・低消費電力で市場拡大

中国で量産を開始したSTマイクロのMCU「STM32」

 スイスのSTマイクロエレクトロニクス(STM)は、中国でマイクロコントローラー(MCU)「STM32」の量産を開始した。同製品は、32ビットARM Cortex-Mコアを搭載。CPUやフラッシュメモリー、RAM、ADC/DAC(アナログ変換)などの機能を1チップで完結させた。高性能、低消費電力、豊富な周辺機能を兼ね備え、家電から産業用機器、IoT機器まで幅広く使用できる世界でMCUのヒット製品とされる。

 ST32の中国生産では、ウエハーは長年提携関係にある中国のファウンドリー大手、華虹半導体が製造する。後工程のパッケージングと試験は、STMの深圳工場と地場のOSAT(Outsourced Semiconductor Assembly and Test、外部受託企業)が請け負う。OSATは半導体のサプライチェーン(供給網)で、「品質の最終ゲート」と位置付けられている。

 STMでは、ウエハーの製造から後工程までを一貫してローカル化し、「地場ユーザーのための地場生産品」を中国の顧客に提供できるようにする。海外製造分のSTM32と合わせ、「サプライチェーンの強靭化(きょうじんか)の確保につながる」と期待している。

 AI(人工知能)の急拡大で需要が高まるSTM32シリーズの現地生産品を、迅速に途切れなく顧客に提供できるようになる。