2026.03.30 【タイ経済最新動向企画】オータックス グローバル生産体制を再構築
タイ工場の外観
M&Aによる各種製品生産も開始
オータックスは、タイ工場「オータックスエレクトロニクス(タイランド)」の生産体制を拡充している。中国・深圳工場からの生産移管などによりグローバル生産体制の最適化を加速。事業譲渡などによる新たに加わった製品の生産も見据え、グローバルで旗艦工場に育てていく。
同工場は2013年10月、バンコク市郊外のプラチンブリ県に設立された。エアコン用端子台やDIPスイッチ、操作用スイッチなどを生産する。23年に新建屋の拡張を行い、総建屋面積は約1万㎡に拡大。さらなる工場新設もでき第3工場の建設用地も確保している。
同社はタイ工場のほか、中国、マレーシア、日本国内などにも工場を持ち、グローバル生産体制を構築。タイ工場の拡張を契機に、従来からの中国工場を主軸とする生産体制から最適化を加速する。同社マザー工場でもある深圳工場からDIPスイッチ生産ラインのほか、めっきラインも移管。端子台生産を行っているマレーシア工場からも生産移管を行い、端子台やDIPスイッチの一大生産拠点とする計画だ。
めっきラインはリール・ツー・リールめっきラインの移設が既に完了し、2026年内の稼働開始を予定している。今後はバレルめっきラインも導入していく。これにより、外注していためっき工程を内製化することができ、柔軟で高品質な生産を可能にする。
タイ工場の西村俊一マネージングダイレクター(MD)は「深圳工場やマレーシア工場からの移管を進め、将来的にタイ工場が当社グローバル生産体制の要となる。生産移管とともに自動化も推進し、高効率・高品質な生産を目指す」と話す。
タイ工場ではM&Aにより佐鳥電機から取得したトリガースイッチの生産も行っていく。今年4月に簡易的なクリーンルームを導入し、トライアルでの生産を開始する。順次生産を立ち上げ、今年末から本格量産へと移行する。パトライトから事業譲受した端子台もタイ工場での生産を予定しており、今後立ち上げ準備を進めていく。













