2026.03.30 【タイ経済最新動向企画】FUJI AIサーバー向け受注好調、タイで事業拡大

ショールームの内部

孫部長
孫部長

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今年20周年、現地に根差し成長目指す

 FUJIは、AI(人工知能)サーバー向けの受注が好調で、アジア地域での売上高を着実に伸ばしている。特にタイにおける需要の伸びは顕著で、グローバルにおけるビジネス拡大をけん引する。タイで勢いを増すAIサーバー向けに加え、半導体や車載向けでの需要もつかみ、さらなる成長を目指す。

 同社のタイ現地法人Fuji Machine(Thailand)(以下、FMT)は、主力の実装機をはじめとするSMT関連機器の包括的な販売、サービス、技術サポートを行っている。近年、タイでは中国からの生産移管とともに、AIデータセンターをはじめとするデジタルインフラ投資が盛ん。データセンターに格納されるAIサーバー向けの電子基板製造がタイ国内で行われ、同社への実装機需要を押し上げている。

 人件費の上昇による自動化投資の拡大も追い風。国際ロボット連盟(IFR)によるとタイでは年間約4000~5000台の産業用ロボットが導入されており、東南アジアで最も先進的な自動化市場の一つとなっている。

 FMTの孫智強部長は「当社主力の実装機『NXTR』はSモデルとAモデルを用意している。Aモデルは段取り替えや部材補給作業を自動で行うスマートローダーを搭載した先進の自動化モデル。現在、タイではSモデルの商談が多いが、顧客の自動化への関心は高い。将来的にはAモデルにシフトしていくと期待している」と話す。

 同社は2024年7月にNXTRをはじめとする各製品を展示したショールームをFMTに開設した。最先端の自動化システムを見て触れることができるため、顧客からも好評だ。昨年12月には顧客やパートナー企業を招き、ショールーム内で「JISSOセミナー」を開催。最新の実装技術や業界動向を解説するとともに、同社の最新ソリューションを紹介した。

 FMTは今年で20周年を迎える。当初、孫部長を含む5人のメンバーで創設したFMTも現在は100人を超える従業員が働いている。孫部長は「現地社員とパートナー企業、顧客に支えられ、ここまで成長することができた。『1回の訪問で1つの改善』という目標を掲げ、顧客と密接に連携することで効率性、生産性、競争力などの向上に取り組んでいく」と話す。