2026.05.14 JSファンダリ連鎖も 4月電機業界倒産、2割増の24件

 東京商工リサーチがまとめた4月の電機業界倒産件数は、前年同月比20.0%増の24件だった。2カ月ぶりに前年を上回った。負債総額は15億4600万円と同70.3%減り、4カ月連続で前年を下回った。

 5億円以上の負債を抱えての倒産が4月には発生せず、前年に比べて負債総額を押し下げた。負債5億円以上の倒産がないのは2カ月ぶりで、小規模倒産が中心だった。

パワー半導体企業が破産

 パワー半導体のJSファンダリ(東京都)に連鎖する形で破産したのが、ジャパンパワーデバイス(京都市)だ。2021年1月に設立したパワー半導体の設計・製造を主業務にしたファブレス企業で、負債総額は約1億4200万円。

 半導体メーカー出身者をそろえる技術者集団で、IGBT(絶縁ゲート型バイポーラトランジスター)の開発を中心に事業を開始。自社設計したシリコン製IGBTを提携先で生産する体制を構築していた。

 しかし、当初想定とは異なり、パワー半導体の価格低迷などもあり、事業は軌道に乗らず赤字が先行。主力先のJSファンダリが25年7月に破産を申請し、連鎖する形となった。

 プリント基板の設計を手がけるサンシン(福島市)は負債総額約3億円で破産した。1987年11月に東京都品川区で設立。その後数度の移転を経て23年1月、事業所のある福島市に本社を移した。コンパクト・オーディオ機器のプリント基板のIC設計・製作などを行い、大手企業などに受注基盤を構築していた。

 しかし、近年は受注環境が厳しさを増し業績は低迷。18年10月には栃木県の事業所を廃止するなど事業規模は縮小傾向にあった。

 20年6月期の売上高は1億5586万円で225万円の赤字を計上。25年6月期は8518万円にまで売上高が落ち込み、1219万円の債務超過に転落。所有不動産の一部を売却するなど債務圧縮に努めていたが、資金繰りも限界に達し、破産に至った。