2026.05.21 ダイヘン、WAAM事業に参入 ArcBuilder 3Dを29日発売 30年に売上高100億円へ
ダイヘンは、金属ワイヤをアーク溶接で積層造形する金属3Dプリンティング技術「WAAM(ワイヤ・アーク・アディティブ・マニュファクチャリング)」を活用した新事業を始めると発表した。第1弾として、金属積層造形システム「ArcBuilder 3D」を29日から発売する。初年度の販売目標は20式。2030年には同事業の売上高を100億円に拡大する。
新製品は、アーク溶接でワイヤを溶かしながら積層するWAAM技術を採用した。大型・肉厚の構造部品に適し、高い積層速度を実現する。粉体を使う方式と比べて材料ロスが少なく、ランニングコストも抑えられる。設備費も安く、既存ワークへの積層も可能となる。
同社独自の「交流シンクロフィード溶接技術(低スパッタロボット溶接システム)」を応用し、WAAMの課題だった再現性のばらつきを改善した。品質不良を防ぎ、冷却時間も大幅に短縮する。
材質に合わせて最適な溶接波形を使うことで、ステンレス鋼やアルミニウム合金などさまざまな材料に適用できる。ロボットプログラミングを支援する専用ソフトを活用し、大規模プログラムの作成にも対応する。複雑形状のCADデータでも、ロボットの姿勢や動作を考慮し、最適な軌跡制御を実現した。
このほか、造形したい部品などの3Dデータを基に、同社システムで試作品を造形する有償サービスも提供する。溶接ロボットの知識やノウハウを持つ同社の専用技術サービスが、相談から見積もり、製造、納品までをワンストップで対応する。
新事業への参入により、船舶、エネルギー、建設機械から航空・宇宙産業まで、あらゆる大型構造物分野を対象に、従来の鋳造や切削加工に代わる高速・低コストの製造ソリューションを提供する。船舶のプロペラやロケットのノズルなどに適用できる。材料ロスを抑えることなどにより、製造コストは従来工法の半分から数十%程度まで抑えられるという。








