2026.06.29 【ものづくりワールド[東京]特集】東芝情報システム 省電力無線提案、単3電池で設備データ収集

バケツリレー式のメッシュネッワークで広域カバー

 東芝情報システムは、単3電池で動作する無線機を使い、製造設備のモニタリングデータ取得から可視化までを容易に実現するソリューション「省電力無線メッシュネットワーク NetNucleus LPWA」を紹介している。現場の点検作業を自動化し、設備状態の把握や予防保全につなげる提案だ。

 設備監視の用途は、食品倉庫の温湿度点検、工場のアナログメーターの巡回点検、インフラ設備の漏水点検の自動化、工場の消費電力の見える化、建物や工場設備の予防保全など多岐にわたる。人手に頼っていた巡回点検の負担を減らし、異常の早期把握にも役立てる。

 特徴は、市販電池で長期間稼働する省電力設計と、障害物を避けて通信経路を確保するメッシュネットワーク技術だ。電源を確保しにくい場所や電波の届きにくい環境でも、配線工事を抑えながら低コストで導入できる。

 免許不要の920MHz帯無線を使い、単3電池2本で10年間稼働する。既存設備に取り付けられ、バケツリレー式で広域をカバーできる。無線機の最大ホップ数は75ホップ。一つのゲートウェイに500台の子機を接続でき、電波状態の良い経路を自動選択する。

 メーカーや種類を問わず、さまざまなセンサーと接続できる。過酷な環境で働く作業員の体調管理、熱中症対策にも活用できるのも特徴の一つだ。今年3月には機能を強化し、クラウドに加えてオンプレミス(社内運用)環境にも対応できるようにした。

 同ソリューションのほか、半導体クリーンルームなどで風向・風速の可視化とデータ取得ができる風向風速IoTセンサー「anemolink-2D」、熱・漏水・乾燥非接触検知システム「VisilantEye」、光学検査技術「OneShotBRDF」、波形特性評価アシストツール「Waveform insight」も紹介している。設備監視から検査、作業環境の安全対策まで幅広く提案する。