2026.07.29 食洗機への満足度9割超え 苫小牧市とパナソニック、実証結果を公表

食器洗いの負担が減り、暮らしにゆとりが生まれ、生活の質が高まった

食洗機への満足度がかなり高い結果が得られた食洗機への満足度がかなり高い結果が得られた

 北海道苫小牧市とパナソニックは、苫小牧市男女平等参画都市宣言に基づき2025年11月に締結した協定で、家事の負担軽減やワークライフバランスの実現に向けて食器洗い乾燥機(食洗機)を活用した実証実験を共同で実施し、結果を公表した。

 実証実験では苫小牧市の住民にパナソニック製食洗機を無償で貸与。貸与した世帯を対象に、家事の負担軽減や家事分担、家族の意識・行動の変化などを調査・分析した。実証期間は25年12月15日の製品引き渡し後から26年3月13日まで。

 調査の結果、食洗機の活用により、家事の負担が軽減されるだけでなく、パートナーや家族が食器洗いに参加する機会が増え、家事分担の平等感や家族で協力する意識の醸成につながる可能性が示された。

 また、食洗機によって生まれた時間を、育児や家族とのコミュニケーションに使いたいという回答も多く、家事を「こなす時間」から、家族と向き合う時間へと変えるきっかけになっていることがうかがえる結果となった。

家事に関わるきっかけに

 「食洗機を使う前と比べ、パートナーや家族が食器洗いに参加する機会が増えたと感じるか」の設問には、44.1%が「とても感じる」または「ややそう感じる」と回答。

 「とても感じる」と回答した人からは、「家事負担はかなり軽減され、夕食後の夫婦の時間が増えた。帰りが遅い日は夫が食洗機にセットして洗っておいてくれたので、帰宅後に洗う手間がなく助かった」(女性/2人家族)といった声が寄せられた。

 食洗機の導入により、これまで特定の人に偏りがちだった食器洗いに、家族が自然に関わるようになり、家庭内で家事参加のあり方に前向きな変化が生まれるきっかけになっている。

 「食洗機を使う前と比べ、パートナーや家族が食器洗い以外にも家事や育児に参加する機会が増えたと感じるか」の問いには、29.4%が「とても感じる」「ややそう感じる」と回答した。

 「とても感じる」と回答した人の中には、これまでの家事割合は「夫0.5:妻9.5」だったものの 、「夫は食器の手洗いが面倒で、食べてそのままのこともあった。食洗機があると自分でセットしてくれるので助かる」(女性/2人家族)という意見もあった。

 「食洗機を触ることでキッチンに来ることが増えたからか、休みの日には晩御飯を作ってくれることもある」(女性/2人家族)という変化も見られた。

 食洗機は、食器洗いという一つの家事を代替するだけでなく、家族がキッチンに立つ機会を増やし、食器洗い以外の家事へも関心を向けるきっかけになっていることが示されたとする。

家庭内で「誰か一人が担う家事」から「家族で協力する家事」へと意識が変わることで、男女平等参画の推進にもつながる可能性がありそうだ 。

家事分担の平等感が向上

 「食洗機を使うことが、家事分担の『平等感』や『女性活躍の推進』につながると感じるか」を聞くと、64.7% が「とても感じる」「ややそう感じる」と回答した。

 「とても感じる」と回答した人からは、「子どもたちも食事後の食器を食洗機に直接入れてくれたり、給水をしてくれたりと、家族みんなで協力している感じがしてとても良い」(女性/4人家族)という声が挙がった。

 「ややそう感じる」と回答した人からは、「勤務時間や通勤距離などで、完全に家事の負担を公平にするのは難しいが、人間がやらなくていいことは機械に頼り、少しでも不公平感がなくなると良いと思った」(女性/3人家族)という意見も寄せられた。

 食洗機の活用は、単に家事の手間を減らすだけでなく、家族が協力して暮らしを整える実感や、家事負担に対する不平等感の軽減にも寄与していることがうかがえる。 94.1%が「食洗機によって食器洗いの負担は軽減された」(とても・やや感じる)とし、食洗機を使って増えた(できた)時間を何に使うかでは、「他の家事」(38.2%)が最も多く、続いて「育児・子どもとのコミュニケーション」(29.4% )、「家族とのコミュニケーション」(20.6%)という結果になった。

 食器洗いにかかっていた時間が減ることで、家族と話す、子どもと過ごす、気持ちにゆとりを持つといった、日々の暮らしの質を高める時間に充てたいという意向が見られた。

 食洗機は、家事の効率化にとどまらず、家族との時間や心のゆとりを生み出す存在としても受け止められている。

 「食洗機の満足度」では、91.2%が「満足」または「やや満足」とし、高い満足度が示された。

 食洗機に満足した理由では「食器洗いの負担が軽減された」(88.2%)が最も高く、「自分や家族との時間が増えた」(55.9%)が続き、「手洗いよりもきれいに洗うことができた」(44.1%)といったことが評価されている。

 これらの結果を受け、苫小牧市総合政策部協働男女平等参画室の板垣啓子氏は「実証実験には、多くの市民の方から食洗機を使ってみたい 、手荒れがひどい、共働きで毎日の食器洗いが大変、家事と子育ての両立のためという声とともに申し込みいただいた。結果をみると、食洗機が家庭内における固定的な役割分担意識の改革、男性の家事参加、共働き世帯や子育て・高齢者世帯の家事負担軽減、女性活躍の推進などの手助けになったと思う」と評価した。

 パナソニックのキッチンソリューションBU 食洗機SBUの民野太一氏は「苫小牧市が目指している男女平等参画都市の実現に向け、実証実験は家庭における実際の生活に食洗機が入り込むことで、目指す姿への推進の手助けになったと感じている」などとコメントした。