2020.08.18 AI技術活用で高音質化ソニーがNC/BTヘッドホン新型

「WH-1000XM4」使用イメージ

 ソニーは、ノイズキャンセリング(NC)機能付きブルートゥース(BT)ヘッドホンの新モデル「WH-1000XM4」を9月4日に発売する。

 WH-1000XM4は、ヘッドホンの内外に配置した二つのセンサーで効率的にノイズを集音する「デュアルノイズセンサーテクノロジー」と、ソニーが独自に開発した「高音質ノイズキャンセリングプロセッサー QN1」を引き続き搭載している。

 これらに加えて、高性能に進化したブルートゥースオーディオSoCと、高音質ノイズキャンセリングプロセッサーQN1との新たな連携により、ノイズキャンセリング性能のアルゴリズムが進化した。音楽信号と騒音信号、ドライバーと耳の間の音響特性を毎秒700回以上センシングし、リアルタイムでノイズキャンセリング処理に適応する。

 また、様々な音源をハイレゾ相当の高解像度音源にアップスケーリングする高音質技術DSEE HXにAI(人工知能)技術を搭載したDSEE Extremeに対応している。

 ソニーミュージックスタジオ東京の協力の下、様々なジャンルの楽曲でディープラーニング(深層学習)を施されたAI技術が、再生中の曲のタイプを自動で判別することで、特に高音域の補完性能が向上し、さらなる高音質化を実現している。

 使用シーンに合わせてNC機能を自動で最適化するスマートな機能を強化した。装着中にヘッドホンがユーザーの発した声のみを認識して音楽を一時停止し、外音取り込み機能に切り替えて会話ができる新機能「スピーク・トゥ・チャット」を搭載する。

 使用シーンに合わせてNC機能や、周囲の音の取り込み方を自動で切り替える「アダプティブサウンドコントロール」も、新たにAIがユーザーの頻繁に訪れる場所を認識できるようになり、場所ごとに最適な設定ができる。加えて、装着検出により、ヘッドホンの付け外しで自動で音楽を再生再開・一時停止する。

 そのほか、快適な装着感や、高音質なハンズフリー通話、フル充電時には最大約30時間再生可能でクイック充電にも対応しているバッテリなど、高い利便性も備えている。

 本体カラーはブラックとプラチナシルバー。価格はオープン、市場想定価格(税別)は4万円前後。