2020.09.04 富士ゼロックスがDXをけん引する新会社米リップコード社と合弁で
富士ゼロックスは、リップコード(米カリフォルニア州、アレックス・フィールディングCEO)と、企業のデジタルトランスフォーメーション(DX、デジタル変革)をけん引するサービス会社「富士フイルムリップコード」を設立することで合意した。9月中に日本で営業を開始。20年代半ばに売上げ300億円以上を目指し、アジア地域にも事業を展開していく。
富士フイルムリップコードは、富士ゼロックスが国内外で帳票や証憑(しょうひょう)などの文書を電子化して業務プロセス全般を効率化するビジネス・プロセス・アウトソーシング(BPO)サービスで培ったノウハウと、リップコードが有する、書類をロボティクス技術とAI(人工知能)を使って高速で電子化する技術を融合。これまで膨大な時間を要していた大量の帳票や証憑、契約書といった書類の電子化の大幅な時間短縮を実現する。
加えて、電子署名や請求書処理などの定型業務に特化した富士ゼロックスのソリューションサービスとの連携により、業務プロセスを変革し企業のDXを加速させる。
リップコードのロボティクス技術搭載装置を活用し、銀行や保険、行政、エネルギー関連企業などが大量に保管している紙の書類を高速かつ自動的にイメージデータ化するほか、文字認識(OCR)技術などを使い、タイトルほか属性データをAIで自動タグ付け、分類する。データ化した情報はクラウド上で管理することで、テレワークにおけるデータ利活用の促進など、業務効率化や働き方改革に貢献する。
新会社は本店を神奈川県中井町に置く。資本金1億円。出資比率は富士ゼロックス50%、リップコード50%。職務執行者は山口幸一氏、ロナルド・ソリショー氏。