2020.12.02 台湾経済部工業局/TJPOが「台湾最新ビジネスセミナー」スマートファクトリーテーマにビジネスチャンス探る 電波新聞社協賛

オンラインも含め約200人が参加した「台湾最新ビジネスセミナー」

開会のあいさつをする台北駐日経済文化代表処の周部長開会のあいさつをする台北駐日経済文化代表処の周部長

 台湾経済部工業局と台日産業連携推進オフィス(TJPO)は1日、電波新聞社の協賛、日本台湾交流協会、FA・ロボットシステムインテグレータ協会(JARSIA)の協力により、「日台連携新時代、加速するスマートファクトリー戦略」をテーマに「台湾最新ビジネスセミナー」を東京・品川のTKP品川カンファレンスセンターで開催した。オンラインでも同時に行い、合わせて約200人が参加した。

 新型コロナウイルスの世界的な感染拡大により企業のビジネス環境が大きく変化し、製造業において人的リスクの少ない生産の全自動化、無人化を実現するスマートファクトリーへの関心がますます高まる中、日台が連携して新たなビジネスチャンスを創出する目的で開催された。

 台湾経済部工業局の外郭団体として日台産業の連携を推進するTJPO東京事務所・峯岸進所長は「TJPOは日本と台湾の多様な企業の交流を通じて産業の発展を目指してきた。日本の企業は工場の自動化で最先端を走っている。電波新聞社の協力を得て今回のセミナーが開催できたことは意義深い」とあいさつ。

 台北駐日経済文化代表処・周立部長は「コロナの世界的な感染拡大で、自動車業界など多くの工場が操業停止に追い込まれた。製造業ではコロナのリスクを避けるために無人化、遠隔化が求められている。今回のセミナーを通じてスマート製造、5G、IoT活用などで、withコロナ時代に日台の連携がより深まることを期待する」と述べた。

 セミナーに入り、「DXで加速するe-F@ctory(イーファクトリー)~ものづくりトランスフォーメーションの現実と未来~」と題し三菱電機FAシステム事業本部・小山健一役員技監工学博士が講演。続いて「ポストコロナ時代-台湾スマート製造応用現状及び日台連携チャンス」(TJPO・陳龍課長/資訊工業策進会・楊中傑主任)、「withコロナ時代、いかに日台産業連携交流を促進させるか?」(TJPO・陳龍課長)のテーマで事前収録したビデオ上映が行われた。

 特別講演として、情報通信研究機構(NICT)の板谷聡子ワイヤレスシステム研究室主任研究員・理学博士が「ローカル5Gとスマートファクトリー」と題してローカル5Gの産業分野への応用などを語った。