2021.03.01 東芝映像ソリューションが社名変更「TVS REGZA」に

レグザ15周年のロゴ

 東芝ブランドのテレビの開発・販売を手がける東芝映像ソリューションは1日、社名を「TVS REGZA」に変更した。社名変更後も「東芝」や「TOSHIBA」「東芝テレビ」「REGZA(レグザ)」といったブランドは変更せず継続する。発売してきた製品のサービスやサポートも変わらず行う。

 東芝映像ソリューションは東芝の映像関連事業を承継して16年に発足し、18年に中国ハイセンスグループ傘下となった。主力の薄型テレビは06年3月1日に「レグザ」ブランド1号機を発売しており、今年でブランド誕生15周年を迎えたことを受けて今回、社名変更を行った。

 社名変更には「15周年の節目を迎え、コンシューマ向けのテレビ関連製品に加え、ホテル向けなど法人向け事業のさらなる拡大、サービス事業の強化、海外への再挑戦という思いを込めた」(同社プロダクトマーケティング)。

 東芝時代から高画質高音質を追求した開発に力を入れてきた同社。最新のレグザはクラウドとAI(人工知能)を使った高画質化技術に対応するなど、常に新技術の開発にも積極的だ。レグザブランドはテレビのブランドとしては数少ない、「レグザファン」と呼ぶファン層をつかむなど国内でのブランド力は高い。社名変更でレグザブランドのさらなる浸透と成長を加速させたいとの狙いもある。

 新社名のTVSは「トータル・ビジュアル・ソリューションズ」の略。社名から東芝は消えるが「(新社名には)ハードからサービスまで、新たな価値提供を目指し独立した一企業として飛躍していくこと、海外へ再挑戦することなどの思いを込めた」(同)という。これまで海外では「TOSHIBA」ブランドで展開してきたが、今後は「REGZA」ブランドでの展開も進める考えだ。

 社名や企業ロゴなどは変更するが、「東芝テレビご相談センター」「東芝DVDインフォメーションセンター」「レグザオンラインストア」などの名称はそのまま残す。同日、15周年を記念したWebサイトをオープン。キャッシュバックキャンペーンなど様々な企画を展開していく。