2021.05.28 演歌界の王子様 辰巳ゆうと4作目の「誘われてエデン/望郷」新装盤

お笑い好きで、「バラエティー番組にも出演したい」と笑顔を見せる辰巳ゆうと

現在23歳、同世代に演歌・歌謡曲を広める

 演歌の辰巳ゆうとが、4作目のシングル「誘われてエデン/望郷」の新装盤(ビクターエンタテインメント、C/Dタイプ、各税込み1350円)を26日に発売した。「耳だけでなく、目でも楽しいパフォーマンスを心掛けている」という辰巳。誘われてエデンは、「好きさ」という歌詞に合わせて指でハートを作る振り付けや王子様のような衣装など、ビジュアルでも楽しめる一曲だ。

 ストリートライブの経験がある辰巳は「歌を聴いてもらうことの難しさやうれしさを学んだ。あのときの経験や気持ちは今に生きている」と話す。コロナ禍で観客を前にしたステージが減り「物足りなさを感じることもある」と胸の内を明かす一方、「どうしたら歌を届けられるか、伝わるかを考え、120%の気持ちを込めている」と前を見据える。

 現在23歳の辰巳は「同世代の方に演歌・歌謡曲をつなぐ懸け橋になりたい」と力を込める。「演歌(歌手)は着物姿で年配の人が好むものといったイメージが定着している。それに縛られない新しい世界を表現したい」と、SNSには素の表情を投稿する。

 8月8日に単独コンサートを開催する。辰巳は「老若男女が楽しめるコンサートをやり切りたい。演歌の名曲をカバーするときは原曲を汚してはいけないプレッシャーや緊張感もあるが、これを乗り越えて達成感を覚えたい」と意気込みを語っている。

 【略歴】辰巳ゆうと(たつみ・ゆうと) 大阪府出身。18年に第60回日本レコード大賞最優秀新人賞受賞。3作連続でオリコン週間演歌・歌謡シングルランキング1位を獲得。