東芝は10日、1000億円を上限とする自己株式の取得を完了したと発表した。6月に開いた取締役会の決議に基づき、累計で発行済み株式総数（自己株式を除く）の約5％に当たる2130万7600株を約999億円で取得した。

　東芝は株主への利益還元を強化。適正資本水準を超える部分については、自己株式取得を含む株主還元の対象としている。今年5月には、2021年度中に1500億円の追加株主還元を行う方針を表明。このうち約500億円の特別配当は、8月上旬に行っていた。

　6月には、年末までに発行済み株式総数の約6％に当たる2700万株を上限に自己株式を取得する方針を発表。複数回に分け、買い付けを行っていた。