2022.01.06 デザイン・音質・性能が進化、高評価で販売も加速パナソニックの完全ワイヤレスイヤホン2機種

音楽を聴くだけでなく会話もクリアな双方向コミュニケーションツールとして開発

質感のあるデザインが好評のEAH-AZ60質感のあるデザインが好評のEAH-AZ60

耳にぴったりの装着感で、落ちる心配も音漏れの心配もない耳にぴったりの装着感で、落ちる心配も音漏れの心配もない

 パナソニックは、2021年10月から、リアルな高音質・業界最高クラスのノイズキャンセリング性能に加え、通話音質をさらに進化させた「EAH-AZ60」と、クリアな音質はそのままによりコンパクトな「EAH-AZ40」を発売、ユーザーの関心も高く出足が好調だ。今後さらなる販売加速につなげていく。

 新製品はリアルな高音質・業界最高クラスのノイズキャンセリング性能に加え、通話音質をさらに進化させたEAH-AZ60と、クリアな音質はそのままによりコンパクトなEAH-AZ40の2機種で、デザイン、音質、性能面をさらに進化させた。

 新製品発売後の反響は高く、21年12月~22年1月の2カ月間の出荷台数の見込み(2機種合計)は計画比で1.8倍という。

 豊嶋明エンターテインメント&コミュニケーション事業部長は、昨年から「押し付けでなく、お客さまが望まれる本質的な価値提供を図った商品開発に力を入れている」と話す。

 完全ワイヤレスイヤホンもその一つで、EAH-AZ60は、テクニクスのHi-Fiオーディオ機器の開発で培った音響技術などを基に、リアルな高音質を実現している。

 直径8ミリメートルのダイナミック型ドライバーを搭載。広帯域再生能力を引き出す「アコースティックコントロールチャンバー」と、新開発「ハーモナイザー」を採用、独自の音響構造で自然な高音質を実現する。

 ブルートゥース伝送のためのコーデックとして、SBC、AACに加え、SBCなどと比べ約3倍の情報量を持つLDACにも対応。ワイヤレスでも最大96キロヘルツ/24ビットのハイレゾ音質を楽しめる。

 さらに、新たに独自の通話音声処理技術「JustMyVoice(ジャストマイボイス)」機能の搭載により、通話中の周囲のノイズと発話者の声を判別。ノイズを低減することにより、自分の声だけをクリアに相手に届ける。

 発話者や周囲の音を拾うフィードフォワード用マイクと、通話用マイクには風切り音低減構造を採用。不快なノイズ発生を抑えるほか、「デュアルハイブリッドノイズキャンセリング」を搭載し、業界最高クラスのノイズキャンセリング(NC)性能を実現している。

 装着感にこだわった高品位なデザインも取り入れている。高性能なノイズキャンセリング機能を生かすため、それぞれの人の耳にフィットして遮音性を高める7種類(高さの異なる2種類のXS/Sサイズ+M/L/XLサイズ)のイヤピースを付属する。

 イヤホン本体は、人間工学に基づき優れた装着性を実現。耳への収まりがよく、適度な接触面積を確保するデザインを採用し、長時間装着していても外れにくく、疲れにくい形状とした。

 タッチセンサー部にはサーキュラー加工を施し、2カ所のマイク部に金属メッシュを使用するなど質感に優れたデザインを採用している。コンパクトな充電ケースは天面に刻印ロゴを施している。

 コミュニケーションツールとして開発

 同社では新製品開発に当たり、音楽を聴くだけではなく、新たなコミュニケーションツールと位置付け開発したという。

 「二つのノイズキャンセリング技術を組み合わせ、音楽への没入感が得られるほか、スマホやパソコンを使って会話する際に先方にしっかり声を届けられるジャストマイボイス機能も搭載し、双方向コミュニケーションツールとしての価値提供を目指した」(豊嶋事業部長)と話す。

 デザイン面でも「耳の形をしっかり研究し、ぴったりくる装着感を目指し、身体と一体化して落ちる不安はなく、ぴったり装着できるので音漏れの心配もない」(豊嶋事業部長)という。

 新製品は想定以上の反響があり、音質の良さ、ノイズキャンセリング機能、イヤホン本体と小型化したケース含めたデザインなど、総合的に高い評価が得られているという。