2022.01.25 エネオス、和歌山製油所を停止へ22年10月めど、需要減少で再編

停止が決まった和歌山製油所(エネオス提供)

 石油元売り最大手のENEOS(エネオス)ホールディングスは25日、和歌山製油所(和歌山県有田市)を2023年10月をめどに停止する、と発表した。グループの10の製油所のうちで、最も古い1941年に操業を始めた拠点。国内のガソリン需要が落ち込む中、一部の設備能力などが小さいために、製油所単体としては赤字が続いていたという。

 同製油所は、敷地248万平方メートルで、ガソリンなどの精製や、パラキシレンなどの石油化学製品を生産してきた。原油処理能力は1日当たり12万7500バレルで、グループでは、同12万バレルの麻里布製油所(山口県和木町)とともに最小規模だ。

 製油所では、精製過程で残る比較的重い油を、再び処理してさらにガソリンなどを生産するが、和歌山では、この設備の処理能力がグループの他の製油所よりも小さいために、収益性や競争力が低かったといい、現状も赤字が続いてきたという。

 同社は「19年度以降、赤字が続き、今後も構造的な赤字が継続すると見込まれている」と説明する。

 和歌山製油所は、関西地域以外に船で輸送する海上出荷の割合が大きいのが特徴。ローリーで給油所などに運ぶ陸上出荷については、堺製油所(堺市西区)が引き継ぐことにしている。停止後の跡地利用については未定だという。

 エネオスグループでは、ガソリン需要の減少を背景に、国内の生産拠点の再編を進めている。21年10月には、石油化学製品などを生産していた知多製造所(愛知県知多市)を停止している。