パナソニックは、冷暖房はもとより、除加湿（調湿）、換気、さらに新「ナノイーX」搭載で空気の清潔性・快適性にこだわったルームエアコン「エオリア」LXシリーズの提案に力を入れる。

　昨今、在宅時間の増加でエアコンの使用時間が延びる中、冷暖房の快適性に加え、部屋の空気質への関心が急速に高まっている。同社によると、2020年度では前年度と比較して1日平均1時間程度、年間で約247時間も運転時間が増えているという。

　エオリアLXシリーズは業界で初めて室外機に、水分を吸湿させる素材として「高分子収着材」を搭載した。高い吸湿力を持ち、一般的な吸湿素材に比べて低温（約100度以下）でも、しっかり水分を放出することができる。

　加湿能力は4.0kWタイプで810ミリリットル／時、9.0kWタイプで860ミリリットル／時となっている。

　これにより、暖房時には外気の水分を取り込み室内へ送ることで、給水の手間なく部屋を素早く加湿し、暖房時の最大の不満点である乾燥を防ぐ。

　また、乾燥が気になると答えた人の中で、肌の乾燥が気になると答えた人が女性71％、男性55％にのぼることから、「加湿美肌モード」も新搭載し、悩みに応える。

　除湿時には、外気から高分子収着材で水分を取り除き乾燥させた空気を室内へ送る新除湿「ドライ給気制御」で、寒くなりにくい快適な除湿を実現した。新除湿方式では、部屋の温度を下げすぎず、しっかり湿度を下げる画期的な除湿方式として、訴求を強める。

　換気機能（給気換気方式）も搭載し、温度・湿度をコントロールしながら、新鮮な空気を部屋の中に取り込む。換気能力は各クラス換気風量38立方メートル／時で、ユニット構造の工夫を図りファンを大径化したほか、シンプルな送風回路により、高い性能を持たせた。

　また、ナノイー史上最速で部屋の有害物質を抑制する、新「ナノイーX」を搭載した。新ナノイーXの内部クリーン運転では、エアコン内部のカビ菌の除菌までできる。

　さらに「エオリア　アプリ」も進化した。新たに「シーン推定自動運転機能」を追加し、スマートフォンのGPSや本体センサーのデータを活用し、帰宅前や就寝時のシーンを推定、それぞれに合わせた最適な運転を自動で行う。

　また独自の「エネチャージ極上冷暖房」によりサラっと快適・省エネ冷房や、ノンストップ暖房による快適暖房を実現する。