2022.03.01 KDDIが「バーチャル大阪」オープン吉村府知事のアバターも

吉村知事(左)などがアバターで登場

 大阪のランドマークを集めたバーチャル空間が本格オープンした。KDDIは2月28日、大阪府と大阪市ともに都市連動型メタバース「バーチャル大阪」をオープン。道頓堀や大阪城など大阪市内をモチーフにした「新市街」エリアが登場し、大阪の都市の魅力を国内外に発信する。今後はバーチャル商店街なども開設するほか、イベントも開催する。

 バーチャル大阪は昨年12月にプレオープン。25年開催の大阪・関西万博に先がけ、大阪の都市の魅力を国内外に発信することを目的として実施。また「City of Emergence」 (創発する都市) をテーマに、大阪の新たな文化の創出・コミュニティの形成にも寄与することも目的のテーマとした。

 既存の「太陽の塔」のエリアに加え、新たに登場した新市街エリアでは道頓堀、大阪城、海遊館、梅田スカイビルといった大阪市内の代表的なランドマークを配置。20年にオープンしていた「バーチャル渋谷」ともつながっており、バーチャル空間内のアバターは両都市を行き来できる。

 大阪城などは上ることができるなどアトラクション要素も搭載。今後は実際に買い物体験が可能なバーチャル商店街のオープンも予定。参画企業を募っているという。

 音楽ライブやアニメとのコラボレーションイベントも用意。3月にはバーチャル大阪の特設会場で複数のVTuberによる音楽・トークライブイベントやau CM楽曲アーティストなどのライブイベントも開催する。年間数百万人の登録を見込む。

 当日はカウントダウンイベントを実施。大阪府の吉村洋文府知事や大阪市の松井一郎市長のアバターも登場した。吉村知事は「バーチャル大阪を皆で作り上げて、この場を共創の場として進化し続けたい」とコメントした。

 バーチャル大阪は、VRデバイス、スマートフォン、PC・Macから参加が可能。アプリ「cluster」をダウンロードし、登録することで入ることができる。