2022.03.04 【業務用無線特集】JVCケンウッドデジタル簡易無線機

デジタル簡易無線機(3B)「TCP-D261/BT」

ブルートゥースに対応、抗菌・抗ウイルスも

 JVCケンウッドは、デジタル簡易無線機のラインアップに免許局(3B)「TCP-D251C」の後継モデル「TCP-D261/BT」と登録局(3R)「TPZ-D553SCH/MCH」の後継モデル「TPZ-D563/BT」を発売した。

 両機種とも昨今の社会状況を踏まえ、本体とバッテリーに抗菌・抗ウイルス加工を行い、ISO22196規格に基づく抗菌製品技術協議会(SIAA)の抗菌認証を取得。抗菌・抗ウイルス効果を高めた。また、内部デジタル音声処理により、マスク着用時の音声を聴き取りやすくする機能も装備。

 米軍規格「MIL-STD」の11項目に加え、IPコード54、55、67、68の防じん・防水性能に適合。激しい気象状況下など劣悪な使用環境にも対応。また、筐体(きょうたい)表面にシボ樹脂加工を施し長期間使用による傷が目立たない。

 さらに同社得意のオート・チャンネル・セレクト(ACS)機能を強化。特定グループ内の空きチャンネル(ch)をスキャン可能なグループACS機能やセカンドPTTでもグループACS運用が可能なデュアルグループACS機能を追加。都市部での混信回避も高速スキャンで空きchを探し、あたかも固定chを使っている感覚で運用できる。

 TCP-D261BT、TPZ-D563BTモデルはBluetooth(BT)機能を内蔵。オプションのBT対応ヘッドセット「KHS-55BT」を使用すれば、完全コードレスで本体PTTと同等機能に対応。TPZ-D563BTはBTでのパソコン接続も可能。各種設定もBTで可能となった。

 簡易無線分野は、2024年までのデジタル完全移行を見据え、無線機市場が活性化。同社も売り上げ拡大を目指し注力していく。